札幌市中央区の皮膚科 宮の森スキンケア診療室

Column

院長コラム

パソコンと本を置いた明るいデスク

喫煙は美肌の大敵 タバコ と 皮膚 の関係

お肌の科学ゼミ

お肌の科学ゼミ

喫煙は皮膚の健康に極めて大きな害を及ぼします。

1)タバコの煙には活性酸素とりわけ毒性の強いスーパーオキシドラジカルやヒドロキシラジカルを含んでいます。これらを直接呼吸で肺に吸い込むことで、肺のみならず皮膚を含めた多くの臓器に悪影響を与えます。
2)タバコの煙に含まれるニコチンは肺からだけでなく皮膚からも吸収されます。ニコチンは血管を収縮させるので血流が悪くなります。また動悸や息切れを起こし心臓に負担をかけます。皮膚においても血液の巡りが悪くなり血行不良状態となり結果的に肌荒れの原因となります。
3)タバコの煙にはPM2.5に代表される微小微粒子が含まれ、さらなる活性酸素の発生など酸化ストレスが生じます。
4)タバコの煙には多環芳香族炭化水素が含まれます。一部の多環芳香族炭化水素には発がん性があるとされ、またこれらが活性酸素を生み出すことによる発がん性も疑われています。多環芳香族炭化水素の一つにベンツピレンという物質があります。これと紫外線との作用でシミを作りやすくするという研究報告があります。
5)タバコを吸うことで一酸化炭素が体内に入ります。この一酸化炭素は酸素よりも血液中の赤血球と結合しやすく、また離れにくいという性質があります。このため酸素の少ない赤血球が血管内を流れることになり、全身の酸素不足状態を起こします。皮膚も同様で酸欠状態となります。そのため肌荒れが進行し、肌の黒ずみの原因になります。
6)喫煙はビタミンCを破壊します。ビタミンC不足は活性酸素に対する抗酸化作用を減弱させます。またビタミンC不足はシミやシワを増やします。
7)喫煙は女性ホルモン(エストロゲン)の作用を妨げます。その結果、卵巣機能が低下し皮膚の老化を促進すると言われています。

以上のようにタバコは様々な悪影響を皮膚のみならず全身に及ぼします。
スモーカーズフェイス(タバコ顔)という言葉があります。喫煙者の皮膚は年齢の割にはシミやシワが多く、黒ずんで、張りや艶がなく、乾燥して肌が荒れた状態になります。これを指します。主にタバコの喫煙による活性酸素の影響と言われています。
老化してしまった肌はもとには戻りません。
喫煙は百害あって一利なしです。美肌の大敵です。
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<10/03/2026 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>

この記事の監修者

Introduction

宮の森スキンケア診療室 院長 上林淑人

上林 淑人

宮の森スキンケア診療室 院長

経歴

医学博士

平成2年 札幌医科大学医学部 卒業、皮膚科入局

平成4年 形成外科入局

平成6年 医学博士号取得。

旭川赤十字病院、室蘭市立病院に赴任

平成10年 宮の森スキンケア診療室 開院

専門・所属学会

  • 日本形成外科学会専門医
  • 皮膚腫瘍外科指導専門医
  • 日本皮膚科学会
  • 日本臨床皮膚科医会
  • 日本東洋医学会
  • 日本癌学会
  • 日本熱傷学会正会員


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