札幌市中央区の皮膚科 宮の森スキンケア診療室

Column

院長コラム

パソコンと本を置いた明るいデスク

便秘 と 漢方 の関係

お肌の科学ゼミ

お肌の科学ゼミ

前回(便秘の種類)、前々回(便秘とお肌の関係)のブログにて西洋医学的に便秘を考えました。
東洋医学的いわゆる漢方による便秘のとらえ方を考えてみます。
漢方では体質的な偏りによって便秘が起こると考えられています。

「血虚」による便秘
血虚とは血(けつ)の不足のため腸を動かす栄養が不足した状態です。腸内の潤いが失われ動きも悪くなり、便が硬くなってしまいます。
兎糞状のコロコロ便で硬くて出にくい状態です。
貧血傾向の人、産後や月経後、病後などに起こりやすい便秘です。

「気滞」による便秘
気滞とは気の巡りが停滞している、すなわち身体のエネルギーの循環が滞っている状態です。
腸の動きが不安定になり、便がしっかり出しきれない状態です。便が細く、残便感があります。
ストレスや緊張(旅行、仕事、育児など)が続くと気滞に陥り、腸の蠕動がうまく行かなくなります。便が停滞することによる便秘です。

「気虚」による便秘
気虚とはエネルギー不足の状態です。エネルギー不足のため腸の動きが弱く、便をうまく押し出せなくなります。
排便困難、排便に時間がかかったりします。
排便で疲れやすい人、風邪をひきやすい人、老人に多い便秘です。病後や術後にも多い傾向があります。

「陽虚」による便秘
陽虚とは身体を温める力が弱い状態です。そのため腸が冷えていて動きが悪く便を上手く出せません。
便は黒っぽくコロコロ硬くなります。
冷たいものの食べ過ぎや、老化、冷え性などが原因となります。

「陰虚」による便秘
陰虚とは全身の陰液が不足している状態です。そのため腸に潤いがなくなり、便が硬くなり便秘になります。
乾燥した硬いコロコロした便になります。
喉が渇き、手足がほてりやすい人(慢性的な脱水状態にある人)に多い便秘です。
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<27/09/2022 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>

この記事の監修者

Introduction

宮の森スキンケア診療室 院長 上林淑人

上林 淑人

宮の森スキンケア診療室 院長

経歴

医学博士

平成2年 札幌医科大学医学部 卒業、皮膚科入局

平成4年 形成外科入局

平成6年 医学博士号取得。

旭川赤十字病院、室蘭市立病院に赴任

平成10年 宮の森スキンケア診療室 開院

専門・所属学会

  • 日本形成外科学会専門医
  • 皮膚腫瘍外科指導専門医
  • 日本皮膚科学会
  • 日本臨床皮膚科医会
  • 日本東洋医学会
  • 日本癌学会
  • 日本熱傷学会正会員


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