札幌市中央区の皮膚科 宮の森スキンケア診療室

Knowledge

お肌の基礎知識

パソコンと本を置いた明るいデスク

vol.43 皮脂について

お肌の基礎知識

皮膚には皮脂腺という付属器官が存在し、そこから皮脂が分泌され皮膚表面にでてきます。この皮脂は何の為に存在するのでしょうか。皮脂が少なかったら、あるいは多かったら、どんな影響があるのでしょうか。

皮脂の役割

皮脂腺から分泌された皮脂は、皮膚の表面に皮脂膜を作ります。この皮脂膜は、皮膚からの水分の蒸発を防ぎ、身体が乾燥するのを防いでいます(保湿機能)。また、皮脂は弱酸性であり皮膚表面を弱酸性に保つことで黄色ブドウ球菌など病原菌から皮膚を守り、さらにワックスのように皮膚表面をコーティングすることで、細菌やアレルギーの原因となるアレルゲン、汗などの刺激物の侵入を阻みます(バリヤー機能)。このように皮脂は健康な皮膚の維持に重要な役割を果たしているのです。

皮脂が不足すると

  • 1.乾燥する

    皮脂が少ないと保湿機能が弱まって皮膚がカサカサと乾燥しやすくなります。進行すると痒くなり湿疹(皮脂欠乏性湿疹)を起こします。

  • 2.バリヤー機能の低下

    乾燥によってバリヤー機能がうまく機能しなくなり、アレルゲンや刺激物の侵入を許し、皮膚炎が起きやすくなります。ですからアトピー性皮膚炎の症状が悪化しやすくなります。

皮脂が過剰になると

  • 1.ニキビ

    過剰な皮脂が毛穴に詰まってアクネ菌の増殖を招き、ニキビの原因となります。

  • 2.脂漏性皮膚炎

    皮脂の刺激で、鼻の周りや頭皮が赤くなりフケが増えるなどの脂漏性皮膚炎を起こします。これらは元来の脂性肌が原因となることもありますが、慢性的な疲労やストレス、野菜不足などの偏食によってホルモンなどの影響やビタミン不足で皮脂分泌が活発となり起こります。

  • 3.癜風(でんぷう)菌

    皮膚の常在真菌(カビ)である癜風(でんぷう)菌は皮脂の多い環境を好み、過剰な皮脂と共同して脂漏性皮膚炎の悪化に一役かっていることが明らかになっております。

  • 4.ニキビダニ(デモデクス)

    顔や頭皮の毛穴にはニキビダニ(デモデクス)というダニが寄生しています。寄生率はほぼ100%で誰にでも寄生しています。このニキビダニは皮脂を栄養にして生きています。通常は特に害はないのですが、過剰な皮脂に伴ってニキビダニが増殖すると化膿したニキビが増えるなどします。

このように皮脂は多くても少なくても良くないのです。皮脂が不足して皮膚が乾燥している場合は、皮脂を補うつもりで保湿クリームなどを使用するのが望ましく、バランスの取れた食事(緑黄色野菜や魚を多く)や十分な睡眠やストレス解消などにより過剰な皮脂分泌を抑えるのが大切です。

この記事の監修者

Introduction

宮の森スキンケア診療室 院長 上林淑人

上林 淑人

宮の森スキンケア診療室 院長

経歴

医学博士

平成2年 札幌医科大学医学部 卒業、皮膚科入局

平成4年 形成外科入局

平成6年 医学博士号取得。

旭川赤十字病院、室蘭市立病院に赴任

平成10年 宮の森スキンケア診療室 開院

専門・所属学会

  • 日本形成外科学会専門医
  • 皮膚腫瘍外科指導専門医
  • 日本皮膚科学会
  • 日本臨床皮膚科医会
  • 日本東洋医学会
  • 日本癌学会
  • 日本熱傷学会正会員


〒064-0825

北海道札幌市中央区北5条西27丁目2-3 メディック28 3F

電話番号 011-640-8180
診療時間 月 火 水 木 金 土 日
9:00-13:00 ● ● ● / ● ▲ /
14:30-17:30 ● ● ● / ● / /

▲ ⋯ 土曜日は9:00-13:30までの診療になります。

宮の森スキンケア診療室周辺地図

西28丁目駅

1番出口
となり

宮の森スキンケア診療室が入るメディック28の外観