札幌市中央区の皮膚科 宮の森スキンケア診療室

Knowledge

お肌の基礎知識

パソコンと本を置いた明るいデスク

vol.21 ビタミンC誘導体

お肌の基礎知識

ビタミンCには皮膚における美白効果やシワの予防などの効果があることはよく知られています。また、湿疹・外傷・熱傷などの炎症が収束した後に見られる炎症後色素沈着の改善などにも効果が認められ、実際治療に用いられています。しかしながら、食事やサプリメント、あるいは薬として多く取っても体内に吸収される量には限界があり、また吸収されたビタミンCが全て皮膚において利用されるとは限りません。
ビタミンCは水溶液中では不安定なため、化粧品や医薬部外品等への利用が困難でした。しかし、安定型ビタミンC誘導体(アスコルビン酸リン酸ナトリウム、アスコルビン酸リン酸マグネシウム)が最近開発され、直接皮膚からの吸収が可能になり、様々な皮膚への効果が期待できるようになりました。
ではビタミンCの外用で、どんな効果が期待できるのでしょうか。

ニキビの予防とニキビ痕の改善

皮脂分泌抑制作用と、皮脂を酸化させ炎症を起こさせる活性酸素(有害物質)を除去することでニキビを防ぎます。真皮内のコラーゲン合成を促進させることでニキビ痕の改善に役立ちます。また、毛穴を引き締める作用もあります。

しみ・くすみの予防と改善

紫外線の影響を受けて皮膚内のメラノサイト(色素細胞)がメラニンを合成するのを防ぎます。また、メラニンを還元し色を薄くする美白効果があります。

しわ・たるみの予防と改善

真皮内のコラーゲン合成を促進させ、肌に張りを持たせます。また、活性酸素を除去することでコラーゲンの分解を抑制し、しわ・たるみの予防と改善、老化防止効果が期待できます。

以上のような効果が期待できます。小生(院長)も使用してみたところ(当院では5%と10%のビタミンCローションを提供しています)、小生は脂性肌ですが、皮脂分泌抑制作用が実感できました。1カ月程度使用していると頬のあたりのくすみが薄くなってきました。また、肌に張りが増したような印象があります。
あくまでも基礎化粧品や医薬部外品の域を出ないことをお忘れなく。誰にでも同じ効果が期待できるとは限らず、またしみ・しわの改善などは、ある程度長期間使用しないと効果が認められないものです。ただ、スキンケアに新しいアイテムが加わったことは事実なようです。

この記事の監修者

Introduction

宮の森スキンケア診療室 院長 上林淑人

上林 淑人

宮の森スキンケア診療室 院長

経歴

医学博士

平成2年 札幌医科大学医学部 卒業、皮膚科入局

平成4年 形成外科入局

平成6年 医学博士号取得。

旭川赤十字病院、室蘭市立病院に赴任

平成10年 宮の森スキンケア診療室 開院

専門・所属学会

  • 日本形成外科学会専門医
  • 皮膚腫瘍外科指導専門医
  • 日本皮膚科学会
  • 日本臨床皮膚科医会
  • 日本東洋医学会
  • 日本癌学会
  • 日本熱傷学会正会員


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