札幌市中央区の皮膚科 宮の森スキンケア診療室

Column

院長コラム

パソコンと本を置いた明るいデスク

肉アレルギーとマダニ、納豆アレルギーとクラゲ、の関係 (皮膚科情報)

お肌の科学ゼミ

お肌の科学ゼミ

経皮的に侵入した食物がアレルゲンとなり感作が成立したアレルギー反応を、「経皮感作型食物アレルギー」と言います。
加水分解小麦を含有する石鹸の使用で、石鹸に含まれた小麦成分が皮膚や粘膜から入り込み感作が成立し、小麦アレルギー症状が誘発されるようになり多くの被害者が出た事件が記憶に新しいところです。
何と、マダニに刺されることが原因となり肉アレルギーを起こす、クラゲに刺されることで納豆アレルギーを起こす、といった事例が明らかになりました。
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牛、豚、羊などの獣肉にはα-gal(ガラクトース-α-1,3-ガラクトース)という糖鎖が含まれています。これはマダニの唾液中にも存在し、マダニに繰り返し刺されるうちにこのα-galの感作が成立し、肉を食べるとアレルギーを発症するというものです。
マダニと言えば、ダニ媒介脳炎、日本紅斑熱、ライム病などを引き起こすことで有名ですが、経皮感作型食物アレルギーの原因となるのは驚きです。
頻繁に仕事で山に入ったり、山沿いで農家を営む人などは、繰り返しマダニに刺される可能性があり注意が必要です。
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粘稠物質であるポリガンマグルタミン酸(PGA)は、納豆菌とクラゲなどの刺胞動物のみが産生します。クラゲの場合、触手が標的に触れた際に産生されるようです。
繰り返しクラゲに刺されるサーファーが、このPGAに感作されて、納豆アレルギーを発症してしまう可能性が高いようです。実際、納豆アレルギー患者にサーファーが多いとのことです。
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最近ではこれらの報告が日本各地で増えているようです。
ご注意を。
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<09/08/2019 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>

この記事の監修者

Introduction

宮の森スキンケア診療室 院長 上林淑人

上林 淑人

宮の森スキンケア診療室 院長

経歴

医学博士

平成2年 札幌医科大学医学部 卒業、皮膚科入局

平成4年 形成外科入局

平成6年 医学博士号取得。

旭川赤十字病院、室蘭市立病院に赴任

平成10年 宮の森スキンケア診療室 開院

専門・所属学会

  • 日本形成外科学会専門医
  • 皮膚腫瘍外科指導専門医
  • 日本皮膚科学会
  • 日本臨床皮膚科医会
  • 日本東洋医学会
  • 日本癌学会
  • 日本熱傷学会正会員


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