札幌市中央区の皮膚科 宮の森スキンケア診療室

Column

院長コラム

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痒みと炎症を抑える漢方薬「黄連解毒湯」 (皮膚科情報、漢方情報)

お肌の科学ゼミ

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当院で頻用する漢方薬の一つに「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」があります。たいそう毒々しい名前ですが、怖い薬ではありません。(笑)
先日毎月参加している漢方の勉強会で、症例を報告する出番が回ってきました。この黄連解毒湯で著明な改善を認めた顔面の湿疹の症例があったので報告させて頂きました。その際、改めて黄連解毒湯について学び直しました。

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黄連解毒湯は、黄連(おうれん)・黄芩(おうごん)・黄柏(おうばく)・山梔子(さんしし)の4つの生薬から構成される漢方薬です。
これら4つの生薬はすべて、清熱作用(消炎、解熱、化膿の抑制、止血、滲出の抑制など)と鎮静作用(のぼせ・イライラ・ほてり・不眠に対して効果がある)を持っています。
前者の清熱作用は、黄連解毒湯の場合、実熱(じつねつ)と言って急性に発症する熱証(赤くほてり炎症が強い状態)のうち裏熱(りねつ)、中でも熱盛(ねつせい)と言う一般的な炎症や発熱疾患、を治すように働きます(清熱瀉火“せいねつしゃか”)。
後者の鎮静作用は、黄連解毒湯の場合、肝気鬱結(かんきうっけつ)という自律神経の緊張や失調を伴う状態(鬱々として落ち着かない状態)が続いた際に起こる情緒の抑うつや自律神経の興奮状態を治すように作用します(清肝瀉火“せいかんしゃか”)。

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皮膚科領域の場合、「赤く炎症の強い湿疹・皮膚炎、皮膚そうよう症」などに効果があります。痒みの強いアトピー性皮膚炎、炎症の強い赤いニキビ、酒さなどに応用されます。当院の頻用処方の一つです。
とても切れ味の良い、それでいて使いやすい漢方薬だと思います。ただ難点は、結構苦いことでしょうか。
勉強会での症例報告を通して、漢方の奥深さを改めて認識しました。
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<08/05/2019 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>

この記事の監修者

Introduction

宮の森スキンケア診療室 院長 上林淑人

上林 淑人

宮の森スキンケア診療室 院長

経歴

医学博士

平成2年 札幌医科大学医学部 卒業、皮膚科入局

平成4年 形成外科入局

平成6年 医学博士号取得。

旭川赤十字病院、室蘭市立病院に赴任

平成10年 宮の森スキンケア診療室 開院

専門・所属学会

  • 日本形成外科学会専門医
  • 皮膚腫瘍外科指導専門医
  • 日本皮膚科学会
  • 日本臨床皮膚科医会
  • 日本東洋医学会
  • 日本癌学会
  • 日本熱傷学会正会員


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